WordPressとは│ホームページをつくる時のメリット・デメリット
- よく聞くWordpressとは?
- 他のサービスとどう違うの?
- WordPressでホームページを立ち上げたい
WordPressは、専門知識がなくてもWebサイトやブログを立ち上げられるシステムの一種です。近年Wordpressを使用したWebサイトが増加しており、当事務所もWebサイトの立ち上げには、WordPressを推奨しています。
Web業界ではない方にとっては、この記事を読めば、WordPressの基本のしくみから、Webサイトの立ち上げ方までが分かります。
WordPressとは無料で使用できるCMS
ホームページを1から立ち上げる場合、HTMLやCSSなどのプログラミングの知識が必要です。ホームページを立ち上げるための知識を付けるには、最低1年はかかります。
そこで開発されたのが、CMS(コンテンツ管理システム)。簡単にいうとプログラミングの知識がゼロでも、簡単にホームページを作成することができるシステムです。管理画面が視覚的に分かりやすく、初心者でも操作が簡単になっています。プログラミングの知識があれば、本格的にカスタマイズすることも可能です。
WordPressは無料で利用可能なCMS(コンテンツ管理システム)の一つです。国内のCMSでは83%以上、Wordpressが利用されています。
WordPressで作れるWebサイトの種類
WordPressでは、幅広いWebサイトを制作することができます。
WordPressで制作できるサイトの例
- ホームページ
- LP(ランディングページ)
- 通販サイト(ECサイト)
- ブログ など
詳細のWebサイトの種類は、Web集客全体図の記事をご覧ください。
ホームページ
会社概要などを紹介するコーポレートサイトや、商品やサービスの情報提供を行うサービスサイトなどのWebサイトを制作できます。目的にあわせてサイトの形式をカスタマイズしてご利用ください。
お問い合わせフォームも簡単に設置可能ですので、訪問者からの質問や相談を受けて販売を行ったり、サービスの品質改善を行ったりできます。
LP(ランディングページ)
LP(ランディングページ)とは、主に一つの商品やサービスを紹介する1ページのWebサイトです。
商品やサービスの特徴、使用例、お客様の声などを掲載して、資料請求や購入をしてもらいます。商品の販売促進のため、広告を出して露出させることも多いランディングページ。
訪問者が目を引き、次の行動を起こすための分かりやすいサイト設計が求められます。このようなデザイン性が高いLPもWordpressで制作可能です。
通販サイト
通販サイトは、インターネットを通じて商品を販売できるサイトで、ECサイト(EC,E-Commerce)とも呼ばれます。手軽に商品を検索したり購入したりできるため、通販サイトを設けることで集客や売り上げアップを見込めます。
通販サイトは商品の販売や決済処理、在庫管理が簡単になるといった、人件費の削減のメリットもあります。
ブログ
ブログは日記のような記事から、悩みを解決する記事、本格的に商品やサービスを紹介する記事まで幅広くあります。
個人だけではなく、企業単位でも役に立つ記事を更新することで知名度や信頼性が高まり、ブランドイメージの向上に繋がります。記事の更新や管理も簡単であるため、多くのブログにもWordoressが利用されています。
WordPressのメリット
WordPressは初心者でも本格的なWebサイトを作ることができる無料のツールです。また検索上位を狙うSEO対策を行いやすいため、集客のためにも多く利用されています。
多くの人がWordpressを利用する理由
- カスタマイズで理想のデザインを実現できる
- 更新が簡単・複数人で運用できる
- SEO対策が可能・検索上位を狙える
カスタマイズで理想のデザインを実現できる
WordPressには多数のテーマやプラグインが用意されています。目的に合わせて組み合わせることで、オリジナルのWebサイトを制作できます。
テーマが豊富
WordPressのテーマとは、サイトの外観やレイアウトを決めるためのデザインのテンプレートのことです。
テーマで設定される機能
- トップページのデザイン
- メニュー
- ヘッダー・フッター
- サイドバー
- 記事のレイアウト
LP用、通販用、ブログ用など、Webサイトの目的に合わせたテーマが用意されています。デザインが苦手な人でも、テーマを使うことでクオリティの高いサイトを簡単に作ることが可能です。
無料のテーマから、よりデザイン性に優れた有料テーマもあります。
無料テーマ
- Cocoon(コクーン)
- Lightnig(ライトニング)
- LIQUID(リキッド)
- onePress(ワンプレス)
- Sydney(シドニー)
- Arkhe(アルケー)
有料テーマ
- SANGO(サンゴ)
- JIN(ジン)
- SWELL(スウェル)
- AFFINGER(アフィンガー)
- 賢威
- SWALLOW(スワロー)
プラグイン
WordPressのプラグインとは、Webサイトの機能を拡張するためのものです。以下は代表的なプラグインの機能です。
- 問い合わせフォームを作成する
- 予約フォームを作成する
- SEO対策をする
- キャッシュを有効化する
- バックアップを自動でする
プラグインを利用することで、サイトでやりたいことを実現することができます。
更新が簡単・複数人で運用できる
WordPressでは、管理者以外の複数のユーザーアカウントを設定できます。各アカウント毎に、権限レベルを制御することが可能です。外注して委託者にWordpress内で作業をしてもらっても、権限レベルを制御することでセキュリティ上安全に運用できます。
また複数のユーザーが同時に編集作業を行うことができます。作業を効率良く進めることが可能です。
履歴管理ができるため、管理者は編集履歴を確認しながら作業を進めることもできます。
SEO対策が可能・検索上位を狙える
WordPressではSEO対策が可能です。SEOとは「検索エンジン最適化」の略で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンの検索結果で、上位表示させるための施策です。
WordPressは検索エンジンにとって分かりやすいコードを生成できます。記事やページのタイトルや見出しタグ(H1,H2など)が適切に設定できるため、検索エンジンが解析しやすくSEO対策に有利です。
WordPressにはSEO対策用のプラグインも用意されています。メタタグの設定やXMLサイトマップ設定、表示速度の改善などをプラグインで行うことでSEO対策になるのです。
WordPressのデメリット
WordPressにもデメリットがあります。
- セキュリティ対策の設定
- サーバーやドメインの契約が難しい
- 電話やメールの問い合わせ窓口がない
それぞれ詳しく説明します。
セキュリティ対策が必要
WordPressは世界中で使用されているため、サイバー攻撃のターゲットになりやすいです。自身でのセキュリティ対策が必要となります。
パスワード
WordPressの管理画面に入るためには、ユーザー名とパスワードが必要になります。パスワードを簡単にすると不正アクセスの危険性があります。2段階認証のプラグインを入れる事で、不正アクセスを抑える事が可能です。
プラグイン・テーマ
プラグインやテーマは簡単にインストールできます。しかし、これらに不正なコードが含まれているとセキュリティの問題が発生することがあります。安全なプラグインやテーマを選ぶ必要性があります。
バージョンアップ
WordPressやプラグイン、テーマは定期的にバージョンアップされます。バージョンアップする理由は、脆弱性を改善するためです。古いバージョンを使用していたり、全然更新されていないプラグインやテーマを使用していたりすると、不正アクセスのリスクが高まります。
サーバーやドメインの契約が難しい
WordPressを利用するためには、サーバーやドメインの契約が必要となります。一度も契約をしたことない人にとっては、やや混乱することがあります。
サーバー
サーバーは、ネットワークを介して複数のコンピューターを接続し、共有リソース提供するコンピューターのことです。Webサイトに必要な情報を保管しておく場所になります。
サーバーはネット上の土地のようなものです。土地がなければ家(サイト)を作ることができないため、レンタルするが必要があります。
レンタルサーバーは多数あり、代表的なサーバーは以下の通りです。
- ConoHa WING
- エックスサーバー
- お名前.comレンタルサーバー
- ロリポップ
これらの中からサイトに合ったレンタルサーバーを契約する必要があります。
ドメイン
ドメインとは、Webサイトを識別するための名前です。「〇〇.com」「〇〇.jp」などのものです。ネット上の住所の様なものです。まだ使われていないドメインを取得する必要があります。
ドメインは1年単位で購入し、1年ごとに更新しなければなりません。
電話・メールの問い合わせ窓口がない
WordPressには電話やメールなどの問い合わせ窓口がありません。WordPressでエラーやバグが起きた場合は自分自身で対処しなければなりません。
サーバー内でバックアップを取っておけば元に戻すことは可能ですが、原因を自分で見つける必要があります。
WordPressでホームページを立ち上げるには
WordPressは自分で立ち上げるほかに、プロに依頼する方法があります。自分で立ち上げるには時間を要しますが、無料でできます。プロに依頼すると有料になりますが、短時間で立ち上げる事が可能です。
自分で立ち上げる方法と、プロに依頼する方法、それぞれ説明します。
自分で立ち上げる
自分で立ち上げるには以下の手順が必要です。
- レンタルサーバーを契約する。
- ドメインを取得する。
- WordPressをインストールする。
- WordPressにログインする。
- テーマを決める。
- 基本設定を行う。
- プラグインをインストールする。
レンタルサーバーや独自ドメインを取得しWordpressをログイン。あなたが作りたいサイトに合わせてテーマや基本設定、必要なプラグインのインストール、という流れでWordpressを立ち上げます。
WordPressを立ち上げるために必要な金額を説明します。
金額 | |
レンタルサーバー代 | 年間約1万円 |
ドメイン代 | 取得:無料~5,000円 更新(1年毎):無料~5,000円 |
テーマ代 | 無料~2万円 |
プラグイン | 無料~1万円 |
プロに依頼する
WordPressを自分で立ち上げることに不安があるなら、プロに依頼しましょう。クラウドワークスやランサーズなどの「クラウドソーシングサービス」や、ココナラなどの「スキルマーケットサービス」にてプロを探すことができます。
依頼する前に、依頼内容を決めましょう。
- コンセプト
- 機能
- デザイン
- 予算
- 納期
これらを決めておくと、スムーズに依頼ができます。
予算は、依頼する内容によって10万~100万円と差があります。
- WordPressをダウンロードし、初期設定をしてもらう:10万~30万円
- 簡単なデザインを整えてもらう:30~50万円
- 専門的な機能を実装してもらう:50~100万円
あなたの予算に応じてプロに依頼しましょう。
WordPressとは│メリット・デメリットまとめ
WordPressを利用することで、あなたの理想のサイトを作ることができます。またSEO対策が可能で、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで、上位に表示させることが可能です。
自分で立ち上げる事も可能ですが、立ち上げからプラグインの設定まで自分で行わなければいけません。パソコンが苦手な人にとってはハードルが高く感じるかもしれません。
自分で立ち上げる事に悩むなら、プロに立ち上げを依頼しましょう。プロに依頼することで、安心して短時間で立ち上げる事が可能です。
WordPressを立ち上げて、世界で一つあなただけのサイトを運営しましょう。